タイには日本人に馴染みのないチップの習慣があります。
特に、観光の場面でチップを渡す機会が多くありますので、今回はタイ観光でチップが必要になるかもしれない場面でのチップ相場と渡すタイミングをまとめて書いておきます。
チップの渡し忘れや、チップのぼったくり被害に遭わないためにも事前にチップ相場を覚えておきましょう。
タイでチップを渡すときに準備しておく事と注意事項
タイのチップ相場ですが、一般的なチップ相場は20~100バーツになります。
- 20バーツ(約70円)
- 50バーツ(約175円)
- 100バーツ(約350円)
チップは、20、50、100バーツのお札で渡します。チップで500、1,000バーツのお札で渡すことはまずありません。(※女性関係は遊び除く)
10バーツなどの硬貨を使う事もありますが、基本は上記の少額のお札で考えておけば大丈夫です。
チップを渡す際に注意しなければならない事
それは相手にチップの金額を聞くこと。
チップは、受けたサービスに対しての評価とお礼の意味合いがあるので金額を相手に聞いてしまうと、サービスを提供した者が自分がおこなったサービスに対して評価をする事になります。
ただ、相手にチップの金額を聞けば自分が欲しい金額を言うかもしれません。または、up to you(あなた次第)と言ってくるかもしれません。
チップの金額を聞いたことでチップ相場を知らない事が相手にバレてしい、チップのぼったくりにあうかもしれません。
事前にチップ相場を調べて、チップで渡すお金を別に用意しておいてスマートにチップを渡せるように心がけましょう。
タイでチップが発生する場面は?
一般的なタイ観光でチップが必要とされるのは、「ホテル、マッサージ、レストラン、GoGoバー、象乗り、貸し切りチャーター車」です。
バス、タクシー、バイクタクシーなど一般的な乗り物でチップを渡す必要ありません。
たまにチップを要求してくるタクシーもいますが、メーターを使ってくれないタクシーの場合はチップを渡す必要はありません。メーターを使わないことで通常料金より多く請求されていると思いますので。
メーターを使ってくれたタクシーに対しては、お釣りの小銭をそのまま渡しても良いですし、多くても20バーツ程度で渡しても構いません。そこは気持ち次第で。
ホテルのチップ相場
ホテルでチップが必要かなと思える場面は、
- スタッフに荷物を部屋に運んでもらった時
- 部屋で設備説明をしてもらった時
- ベットメイキング
- チェックアウト時
でしょうか。
スタッフに荷物を部屋に運んでもらった時
運ぶ荷物の量が多くて大変そうかなと思ったら、ベットメイキング1回分と同じ程度で渡します。スーツケース1個くらいを部屋に運んでもらった程度ならチップを渡す必要はありません。
部屋で室内の設備説明をしてもらった時
チップを渡す必要はありません。笑顔でありがとうと言いましょう。
ベットメイキング
ベットメイキングを頼む時はチップが必要です。
チップ相場は、ホテルや部屋のグレード次第で1回20~100バーツ。
ホテルの宿泊料金を目安にすると分かりやすいです。
1泊の部屋代が、
- 5,000円以下なら20バーツ
- 1万円未満なら40バーツ
- 1万円以上なら50~100バーツ
ベットメイキングを頼むときは、枕元にあるサイドテーブルにチップを置いておきます。チップだと分かりやすい場所に置いておきましょう。
テレビのリモコンをお札の上にのせておけばOKです。
チェックアウト時
チェックアウト時も同じく部屋にチップを置いておきましょう。これはベットメイキング代です。
レセプションにもチップBOXを置いてある所もありますが、これは気持ち次第で大丈夫です。もしチップBOXに入れるなら、ベットメイキングで置く金額と同じくらいで十分です。
その他
例えば、急に具合が悪くなって薬を買ってきてもらった時などは、ホテルのランク関係なく、50~100バーツ程度で渡してください。
マッサージのチップ相場
以前は、1時間50バーツ、2時間100バーツが相場と言われてましたが、現在は1時間でも2時間でも100バーツを渡すのが相場になってきています。
ただし、これはマッサージ店での話で、チェンマイなどのお寺内でマッサージを受けた場合は、今までと同様に1時間50バーツ、2時間100バーツで大丈夫です。
チップの渡すタイミングですが、マッサージのお店を出るタイミングでマッサージをしてくれた人に直接チップを渡します。
友達と2人で行ってマッサージを受けた場合は、マッサージ師にそれぞれ100バーツずつ渡します。
もし、マッサージが気持ちが良くなかったり、不快に感じることがあっても、最低でも50バーツは渡すようにしましょう。
レストランのチップ相場
レストランの場合は、食事代にサービス料が含まれていればチップを渡す必要はありませんが、気持ち程度で小銭~100バーツくらいで渡しても構いません。
また、サービス料が含まれているか分からない場合は下記の相場を参考にチップを渡した方が無難です。
チップを渡す場合の相場は、
一般的なレストランの場合(デパート内にあるようなレストラン)
テーブル会計の場合は、20バーツ札を残しておくのがタイでは一般的になっています。
レジ会計でチップBOXが置いてあった場合は、お釣りの小銭、もしくは20バーツ札。ナシでも大丈夫(最大20バーツ)
高級レストランの場合(会計が1万円以上するようなレストラン)
テーブル会計の場合は、20~100バーツ。
レジ会計でチップBOXが置いてあった場合は、20~100バーツ。
フードコート、個人がやっている感じの小さい食堂
チップは必要ありません。
屋外
屋外で食事をしているときに物を売りに来る人たちが居ます。基本は断っても大丈夫ですが、傷害を持った方が来る場合があります。その時は20バーツを渡してあげてください。現地の方も20バーツを渡しています。
ゴーゴーバーのチップ相場
パタヤの歓楽街にあるゴーゴーバーは、男性だけじゃなく女性客もゴーゴーバーに出入りしています。
ゴーゴーバーに行くと女性がお酒をおごって欲しいと言ってくると思いますが、女性にお酒をおごれば、その一部が女性の収入になります。
チップは、会計後にお釣りから100バーツ程度一人の良かった女性に渡せば良いでしょう。沢山の女性が付いた場合でも、100バーツ置いて出ればOKです。
会計後のお釣りからチップとして勝手にお金を抜く人もいるので要注意です。お釣りはしっかり確認しましょう。
もし気に入った女性を連れ出したい場合は、数千バーツが必要になります。(お店側に払うお金と女性に払うお金。)その際は女性に確認してください。
象乗り
象乗りツアーなどに参加して、象に乗った後に象使いに渡すチップ。
プーケットで象に乗ると象から降りる時に他の象使いが200バーツをこちらにチラつかせて200バーツのチップを要求してくる事があります。
それでも象から降りたときに100バーツを渡せば十分です。1頭100バーツ。
貸し切りチャーター車
プーケットなどの交通が便が不便な場合、観光地をまわってもらう時に貸し切りでミニバンをチャーターすることがあると思います。
その際は、最終日の最後のお別れ時に運転手に100バーツを渡せば良いでしょう。
まとめ
チップは相場を知っておくことで事前にお金を用意しておくことができます。相場を知らない事で必要以上に渡さなくても済みます。
上記にない場面でチップを払う時があっても、最低20バーツ、最大100バーツを基準に考えれば相応のチップを渡せると思います。
チップの渡すタイミングは、必ずサービスを受けた後です。
チップだからといって必要以上に渡してしまうとそれが習慣化し、チップ相場を上げてしまうことにもなりかねません。
現にパタヤのマッサージ屋では、中国人なら200バーツのチップを要求する人が増えてきています。このようにチップ相場を上げてしまう行為になってしまうで、チップは相場の範囲内で渡すよう心がけてくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。